専門店は高い?

お客様とお話をしていてよく出てくるのが「専門店は高いからね~」という言葉。それと一緒に「入りづらくて…」も良く出てきます。…なるほど納得で、私自身何かしらの専門店に入るとしたら、それ相当の勇気がいるものです。それは「ビッタリと接客されゆっくり眺める事が出来ない」、「買わないと申し訳ない(格好が悪い)」あたりが本音ではないでしょうか。

さて、「専門店は高い」は本当でしょうか?当然当店でも量販店やカタログ通販は意識するわけでして、どういった物がどれくらいの価格で販売されているかは充分な位頭に入っています。それに世の経済状況や地域性、自店の客層を考え、「品揃え」をするわけです。「価格」は絶対的な判断基準ですから、どこのお店でも底辺は意識せざるを得ないので、多少なりとも似たような価格帯の商品は存在するはずです。

正確に言うと「専門店は高い物まである」ですね。

ただ、「価格」の切り口のみで商品を考えると、「高い物」=「悪い物」みたいな考えになります。極端な例が「うちの母親が30万円の羽毛ふとんを買ってきた!!」のような話はよくあると思います。価格に見合うだけの機能が備わっていて、その機能が必要な人であれば決して「悪い物」にはならないと思うのですが。

「高級なもの」=「機能的に優れている」は間違いのない事実ですが、その商品によって優れている個性は様々です。価格が高いのは素材や手間が高いからなのです。ただその価格と、その人に合うかどうかは別問題なのです。だから、決して高い物を買いましょうと言うのではありません。

寝具のような耐久消費財を購入する時は、自分が求めているのはどのポイントかを明確にし、しっかりと説明を聞いて、できれば比べる事。価値観や状況によって価格が購入動機の最優先になる事はありますが、専門家の深い知識や経験などはきっとお役に立つはずです。