快眠のコツ

睡眠屋こでらの「快眠プロデューサー」小寺祐也が、より良い眠りのためのちょっとしたコツを連載していきます。

ぴったり合う枕とは

やわらかすぎる枕、硬すぎる枕

枕がやわらかすぎると、頭は枕にスッポリ包みこまれるように沈み込んでしまいます。この状態では、頭と枕の接触面積が大きくなり、通気性も悪く、枕と頭の間にこもった熱によるムレが原因になり、かえって寝苦しくなるだけで、好ましくありません。また、弾力性がありすぎるのも、安定感がなく、ある筋肉はひきずられ、ある部位の筋肉は圧迫されるという状態になります。

この状態で寝返りをうつと無理な力が加わり、寝ちがいを起こす原因となります。また、かたすぎる枕も、頭部への刺激が強く、安眠できず、眠りも浅くなってしまいます。快眠のための枕は、適度にかたく、しかもある程度の弾力性のある構造がよいといわれています。最近では、異なった素材を使った二重構造の枕や、体温や体圧の変化に反応し、理想的な寝姿勢を保つ新素材を使った枕も登場しています。

高すぎる枕、低すぎる枕

高すぎる枕は、首が不自然に曲がり、後頭部が押しあげられ、あごを引いたままの状態で眠ることになります。この状態では気道が圧迫され、いびきを引き起こす原因になるだけではなく、呼吸も妨げられ、睡眠中の体を酸素不足にしてしまいます。また、後頭部から首筋・肩にかけての血行も悪くなり、肩こりの原因ともなります。低すぎる枕は、血液が頭部に下がり、一種ののぼせ状態になり、寝つきを悪くしてしまいます。

最も理想的な枕の高さは、頭をのせて沈んだときの頚椎のカーブ(くぼみ)の深さ(高さ)[通常4〜6cmくらい]を自然に保つことができるものが理想的だとされています。この頚椎のカーブの深さ(高さ)は、体型によって異なります。肩下の隙間や、首筋の伸び具合、横向き寝のときの背骨から頭にかけてのラインや寝心地をチェックし、頭部から首筋にかけてのカーブを無理なく、バランスよく支える高さのものを選ぶことが大切です。

また、枕の高さは、敷きふとんの質によっても若干異なってきます。敷ふとんがやわらかく、身体が沈むような場合は、枕もやや低めのものにするなどの工夫が必要です。