結局、敷きふとんって何が一番なの? その1

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なんとなく春らしくなってきましたね。
この冬にソフトボールのウィンドミル投法をマスターする事を決意し、日々練習を重ねてましたが、壁にぶちあたって悩んでいる小寺です。

突然ですが、今回から数回に分けて寝具で一番重要なアイテム「敷き環境」について考えてみたいと思います。

 

まずは「敷き環境」にはどんな種類があるのかまとめてみる。

 

1 昔ながらの「綿ふとん」

昔ながらふとんといったら「綿のふとん」
植物性の天然素材ですので汗を上手に吸収、発散してくれます。綿ふとんはヘタっても「打ち直し」をする事で繰り返し使えるエコなおふとんですが、今や高機能な素材が数多く出てきましたので、根強いファンはいるものの、年々少数派になってきているように思います。
比較的安価に購入できますが、その重さがネック。上げ下ろしにはとても力が必要で、これが大変で別のものに変えてしまった人も多いのではないでしょうか?

しかしながら、震災後の価値観の変化か、対応するお店が少なくなったかは分かりませんが、当店では年々注文が伸びている傾向にあります。

 

2 羊毛ふとん

植物性の綿よりも機能性に優れた動物性の天然素材です。今となっては綿ふとんと変わらない価格で購入できますが、高品質で高価な物も多数存在します。
綿よりも保温性、吸湿性、発散性に優れ、綿ふとんの弱点を見事に克服した素材ですが、比較的ヘタリやすく、綿ふとんのように繰り返し使うという事が難しい素材です。
個人的には、掛け・敷きともに羊毛(ウール)は大好きでおススメの素材ですが、安価なものには疑問が残ります。
以前ブログに羊毛ふとんについて詳しく書きましたので興味のある方はこちらのページをご覧下さい。

3 一大ブームを巻き起こした「低反発」

 

その独特な感触と宇宙飛行における衝撃緩和材というふれ込みで大ブームとなった低反発素材。当店でも仕入れれば売れるという時代が15年くらい前にありました。圧倒的なブームも過ぎ去り、メーカーも絞られてきましたが未だ根強く存在しています。
低反発は
体圧分散性に優れていますが、石油製品ですので密着している分だけ夏は蒸れやすくなります。特に体重の重い方は臀部を中心に体全体が沈み込んでいき寝返りがうちづらくなります。
また、季節によって硬さが変わり、寝心地が一年通して一定ではありません。しかも耐久力もいま一つ…とここまで書くと否定派のように感じるかとは思いますが、決してそんな事はなく、体圧分散性にかけては非常に優れた素材なんです。加工や組み合わせを工夫する事で素晴らしい環境になります。要するに「使いかた」ですね。当店のオーダー枕にも直接触れる部分ではなく中芯として採用させて頂いております。
さらには高反発…と話は続くのですが、今回はこの辺で。
各素材それぞれに特徴があるものです。